TOPへ

痛風・高尿酸血症

痛風・高尿酸血症

痛風・高尿酸血症

かつては「食通の病気」ともいわれた痛風ですが、その原因が食べ物に含まれるプリン体であることが、現在では明らかになっています。痛風の患者数は2022年時点で約130万人にのぼります。また、痛風の前段階にあたる高尿酸血症の患者は、痛風患者の約10倍と推定され、約1,300万人に達すると考えられています。
痛風は「風が吹いても痛い」と表現されるほど激しい痛みを伴う病気で、かつては中年男性に多い病気と考えられていました。しかし最近では、女性や若い世代にも発症が見られるようになっています。名前は広く知られていますが、放置すると命にかかわる合併症を引き起こす可能性があることは、あまり知られていません。近年は、プリン体の摂取に関する食事指導なども進められ、研究が活発に行われています。

今、激痛に悩まされている方へ

その痛みの原因は痛風?

最初の痛風発作(痛み)はほとんどが母趾(足の親指)の付け根の関節におきます。次に起きやすいのは、アキレス腱のまわり、足の甲やくるぶしの関節、膝の関節などです。強く打ったり、ぶつけたりしていない。思い当たる理由がないのに、夜中に突然痛み出す。痛くて靴が履けないほどの激痛である。これまで、健康診断などで尿酸値が高いと言われた。・・・・・こういった症状の場合、痛風が疑われます。ただ、似た症状の病気も少なくありません。自己判断はせずに、早急に受診してください。痛風発作の場合は、マッサージなどは禁物です。鎮痛剤などは尿酸値を増やす作用のあるものもあります。

過去に通風発作を経験している方は

しばらく、尿酸降下薬を服用しないで発作が起きた場合は、慌てて薬を再開すると発作が悪化することがあります。尿酸降下薬を飲み続けている方は、急に増やしたり、減らしたりはしないでください。まず患部の安静が一番です。冷やしたタオルや湿布で患部を冷却します。早めに受診して適切な鎮痛法を受けるようにしましょう。

痛風・高尿酸血症とは

高尿酸血症は、血液中の尿酸値(血清尿酸値)が病的に高い状態が続くことをいいます。この状態が長く続き、血中に溶けきれなくなった尿酸が関節や腎臓に結晶として蓄積し、炎症を起こすのが痛風です。

尿酸とは

主に細胞の分解、エネルギー源の代謝によってできる老廃物で、食物に含まれるプリン体からも合成されます。腎臓から尿へ、腸から便へと排出されますが、高尿酸血症は体内で作られる尿酸の量が多すぎたり、排出される量が少なくなることによって、体内に尿酸が蓄積することによって起こります。

高い尿酸値をほうっておくと

高い尿酸値をほうっておくと

放置すると痛風結節や尿道結石などができやすくなっていきます。痛風結節とは、痛風発作をおこしても治療せずに放置しておくと体内の尿酸が異常に多い状態が続き、手足の関節部付近や耳介などに尿酸の塊が沈着してくることをいいます。また、尿の通り道に尿酸の結晶が固まって結石ができると尿路結石になります。腎臓に尿酸の結晶が蓄積されると尿毒症を引き起こすこともあります。

一般に、痛風発作が起こった場合、実は数年前(5~10年前)から、すでに高尿酸血症はあったと思われます。高尿酸血症の時期であっても、様々な合併症は徐々に進行しており注意が必要です。

肥満を合併することが多く、高血圧、高脂血症や糖尿病といった生活習慣病の合併が多いことがわかっています。これらの生活習慣病と痛風を合併すると、動脈硬化による虚血性心疾患や脳血管障害を起こしやすくなります。

どのように
治療するのでしょうか?

痛風・高尿酸血症の治療法は、生活習慣の改善と薬物療法の2本立てです。薬物療法は、痛風発作の痛みに対する対症療法と、原因療法の尿酸値のコントロールの2つに分けられます。尿酸値のコントロールには体内で尿酸が作られることを抑制する薬剤と、尿中への尿酸排泄を促進する薬剤があります。血清尿酸値をコントロールする薬は服用をやめると、尿酸値がすぐにもとに戻ってしまうため、長期間、根気よく治療を継続することが大切です。

日常の生活で注意することは?

日常の生活で注意することは?

摂取カロリーを抑え、多種類の食品をバランスよく取り入れることが重要です。また、十分に水分をとりましょう。運動は、呼吸を整えながらゆっくり行えるウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動が効果的です。激しい運動は尿酸を増やします。

プリン体を多く含む食品を避け、アルカリ性食品などにより尿酸排泄を促進しましょう。

プリン体が極端に多い食品

  • アンキモ
  • 牛レバー
  • 豚レバー
  • 鶏レバー

など

プリン体の多い日常食品

  • 牛肉
  • 豚肉
  • カツオ
  • 車エビ
  • アジの干し物
  • さんま
  • ヒラメ
  • マダコ

など

アルコールには血液中の尿酸値を増加させる働きがあります。また、尿酸のもとになるプリン体も含まれています。なかでもビールは、ほかのアルコールに比べてプリン体が極めて多く含まれていますのでできるだけ避けたほうがよいでしょう。