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閉塞性動脈硬化症(ASO)

閉塞性動脈硬化症(ASO)

閉塞性動脈硬化症(ASO)

閉塞性動脈硬化症(ASO)は、患者数が増加している病気です。手足の血管が動脈硬化によって狭くなったり詰まったりすることで血流が悪くなり、進行すると足先に潰瘍ができたり、壊死に至ることもあります。従来は喫煙習慣のある方や高齢男性に多くみられましたが、近年は高齢化の進行や食生活の欧米化に伴う生活習慣病の増加により、40〜50代での発症もみられるようになっています。特に高脂血症、糖尿病、高血圧などの生活習慣病をお持ちの方は注意が必要です。閉塞性動脈硬化症は手足の血管の病気ですが、全身で動脈硬化が進行している場合も少なくありません。そのため、脳卒中や心筋梗塞といった重篤な合併症を引き起こすリスクも高まります。
動脈硬化は自覚症状が乏しいことが多いのに対し、閉塞性動脈硬化症では手足のしびれや冷え、歩行時の痛みといった症状が現れることがあります。こうした段階で治療を開始することで、重症化や合併症の発症を防ぐことが可能です。
当院では、下肢の血管の状態を調べることができる PWV検査機器 を導入しており、早期発見・早期治療に努めています。

閉塞性動脈硬化症(ASO)の症状

第1度

しびれ、冷え

手足、あるいは足がしびれる、冷たい、指が青白い

第2度

間欠性跛行(*)

歩くと、ふくらはぎなどが痛くなる(数分で回復する)

第3度

安静時疼痛

じっとしていても手足、あるいは足が痛む、さすような痛みが継続する

第4度

潰瘍、壊死

手や足に潰瘍ができる、壊死してしまう(黒くなる)

*間欠性跛行(かんけつせいはこう)

間欠性跛行とは、安静時には症状はなく、一定距離を歩くと次第に痛み、だるくなり、歩行ができなくなることもあるが、数分間の安静で症状がなくなって、再び歩行が可能になる、という症状のことをいいます。

血行障害による間欠性跛行は、筋肉の酸素不足の状態です。歩行時には、下肢の筋肉は安静時の10~20倍の血液を必要としますが、間歇性跛行になると、必要な血液が供給されず、筋肉の酸素不足症状が足の痛みとして現れます。睡眠時、座っている時、立っている時には症状は現れません。歩行時だけに痛みがあって、歩行をやめて5分以内に症状がなくなるといった場合は、間欠性跛行の可能性が高くなります。

閉塞性動脈硬化症(ASO)の検査

今までにかかった病気などをお聞きし、視診、触診を行います。

当院では下肢の血管の状態を知ることができるPWV検査機器を設備しています。簡単な検査で下肢の動脈硬化の進行度を検査することができます。

長期間、間欠性跛行がある場合、安静時疼痛がある場合は、血管造影を行って、狭窄や閉塞を起こしている血管をつきとめます。

高脂血症、糖尿病、高血圧など生活習慣病の有無、進行度の検査も不可欠です。

閉塞性動脈硬化症(ASO)の治療

第1度のしびれ、冷えが生じて間もない場合は、運動療法や食事療法、生活習慣の改善、によって改善する場合も多いです。これらは、動脈硬化の治療、予防と同じです。動脈硬化のページをご覧ください。

第1度のしびれや冷えの症状が長期間続いている場合、間欠性跛行が生じてきた場合は、薬物による治療を行います。これらの薬は血液をサラサラにしたり、血管を拡げたりすることによって血液の流れを改善する作用があります。同時に生活習慣の改善を心がけることは必須です。

間欠性跛行が薬物療法で改善しない場合、第3度以上の症状がある場合は、手術によって問題のある血管内治療をする場合があります。また、 人工血管や自分の静脈を使って、新しい血液のバイパスを作り、血液の流れを保つ手術を行う場合もあります。

早期に気が付いて
改善することが大切

繰り返しになりますが、初期の段階では薬物治療にたよらないで改善する場合もあります。逆に放っておくと深刻な疾患を発症してしまう危険があるのが閉塞性動脈硬化症(ASO)です。

人によって症状の現れ方が違いますので、自己判断で「初期」と決めつけてしまうのも危険です。高脂血症、 糖尿病、高血圧と診断されている方、また血圧がやや高め、中性脂肪の値がやや高いと言われている方も一度検査する必要があります。