伴野内科クリニック
 
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心筋梗塞
 
  心筋梗塞とは、心臓の冠状動脈の一部がふさがって血流がとだえ、その部分の心筋に栄養や酸素の不足が生じて心筋細胞が死滅し腐ってしまう病気です。この病気にかかって1ヶ月以内のものを急性心筋梗塞といい、死亡率が非常に高くその発症数は年間約16万人で、そのうち30%の方が発病後、病院到着前に死亡しています。狭心症から発症する例ばかりでなく、高血圧症、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病、肥満、喫煙、 ストレスなどが原因で、発作の既往がない方が突然心筋梗塞になってしまうことも多いのです。健診などで血圧が高めと指摘されたけれど、放っておいたらある日突然、心筋梗塞になってしまった・・・これはめずらしいことではないのです。狭心症などの疾患がある方は、発作の管理をし、心筋梗塞も意識します。しかし、「血圧がちょっと高め」「血糖値がちょっと高め」というだけでは自覚症状がほとんどなく、そのままにしてしまうことが多いようです。まずは、生活習慣病や肥満、を是正し、禁煙、ストレスを取り除くことです。これが、命に関わる心筋梗塞の危険性を回避する早道なのです。
狭心症とは 心筋梗塞とは
 
  加齢や他の疾患などが原因で、冠動脈の動脈硬化が進むと、血管の内腔が狭くなります。血流が不十分になるほど狭くなると、心筋細胞は虚血状態になってしまいます。そうなると、特に、心臓の仕事量の増える労作時に胸痛や胸の圧迫感などを感じるようになります。これが労作性狭心症です。ただし、この症状は可逆性で長くても15分以内に消えてしまいます。
冠動脈がさらに狭くなって血栓(血のかたまり)で完全にふさがって血流がとだえると、その部分の心筋細 胞が壊死(えし)して、急性心筋梗塞になります。狭心症と心筋梗塞をまとめて「虚血性心疾患」といいます。
狭心症・心筋梗塞の症状
 
  狭心症では、階段を上がる時や、急いで歩いた時などに数分間の胸の痛みや苦しさを感じます。 これを「労作性狭心症」といい、冠動脈の動脈硬化が原因です。 また、睡眠中や安静時に突然、発作を起こすものを「安静時狭心症」または「異型狭心症」と呼び、冠動脈の一過性の痙攣(けいれん)が原因だと言われています。 胸が締め付けられるような痛み、「痛い」よりも「胸が苦しい」「重い感じがする」という場合もあります。 通常狭心症では胸痛の持続時間は数分程度です。 安静にしていても15分以上胸痛の持続する場合は急性心筋梗塞が疑われます。 持続性の胸痛と共に不安感、動悸、息切れ、冷や汗、めまい、脱力感を伴うこともあります。 気をつけなくてはならないのは、こういった典型的な症状が表れない場合です。 胸より肩が痛い、顎のあたりが痛いなどということもあるのです。 高齢者や糖尿病患者では痛みなどの症状に乏しいこともあります。
狭心症・心筋梗塞の予防
 
  狭心症や心筋梗塞を引き起こす原因は、動脈硬化から、冠動脈の内腔が狭くなることが多いのですが、上記で述べたようにそれは、高血圧症、糖尿病、高脂血症、肥満、喫煙、ストレスなどによるもので、ほとんどが生活習慣病です。血圧がちょっと高め、血糖値がちょっと高め・・・と、少し高めであるだけでも2つ以上重なり、 内臓脂肪の蓄積があると動脈硬化が加速する(メタボリックシンドローム)ことが近年問題になっています。 もし、これらの因子があるということは、狭心症、心筋梗塞のための危機管理が必要ということでもあるわけです。まず、生活の悪い習慣を改め、規則正しい生活をし、生活習慣病を是正することが回避の早道です。 ぜひ、医師にご相談ください。

また、胸が苦しい、重いというような不快感を感じた場合は、胸の痛みでなくても、そのままにしないで、できるだけ早く相談してください。日頃からホームドクターをつくり、健康時の心電図があることも、治療に役立ちます。

すでに心臓病、重い生活習慣病と診断されている方は、発作が起きた時にどこの医療機関を受診すればよいか、ホームドクターとよく相談し、家族にも知ってもらっておくという準備が必要です。