伴野内科クリニック
 
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花粉症
 
  花粉症は日本では以前は稀な病気とされてきましたが、昭和36年にブタクサによるものが、昭和39
年にはスギによるものが報告され、それ以来年々患者数は増加傾向にあります。ある調査によれば現
在スギ花粉症の花粉有病率は国民の16%といわれています。それにより、花粉病研究に力を入れている機関も多く、薬や治療法は、日進月歩で開発されています。たくさんの民間療法も紹介されています。その中で、適切な情報を入手することが、症状の緩和の早道であるということもできます。また、花粉症の知名度が上がるにつれ、他の病気であるのに、花粉症だと思い込んでしまうことも多くなってきました。当院では、ヒスタグロビン注射など、適切な検査、総合的な診断のもとに個々に合った(仕事の種類など)、治療を行っています。
花粉症とは
 
 
植物の花粉が原因で、引き起こされるアレルギー症状をいいます。くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー性鼻炎や目のかゆみ、流涙などのアレルギー性結膜炎が最も多くみられます。まれに喘息やアトピー症状を併発することもあります。
花粉の飛ぶ時期

スギ花粉の平均的な飛散開始時期は、九州や四国の南部が2月上旬、関東南部が2月中旬、関東北部が2月下旬、東北地方は3月で、気温の上昇に伴って増加し、1ヶ月ほどでピークを迎えます。ヒノキはスギより1ヶ月 ほど遅く、ブタクサやヨモギは8〜9月が中心です。毎日の花粉の飛散量は、その日の天気に大きく左右されます。天気がよく暖かい日には多くなり、雨だったり湿度の高い日は少なくなります。また、スギの花が開くのは、昼間気温が高くなった時期です。しかし空中の花粉は、昼間は上昇気流にのって上空に運ばれ、夜に再び落ちてきます。ですから、前線の通過などがなく天気が安定している限りスギ花粉が多いのは昼過ぎと日没頃になります。

どんな症状なんですか?
 
  どんな症状なんですか?
どのように治療するのでしょうか?
 
 
花粉症の治療は他の鼻や眼のアレルギーの治療と基本的には同じですが、急激に花粉にさらされたために起こることがある急性の強い症状への配慮も必要となります。治療法を大きく分けると症状を軽減する対症療法と根本的に治す根治療法の二つがあります。
対症療法
 

症状に合わせて的確な治療をすることによって、7、8割の花粉症患者さんが副作用もなく、症状がほとんど出現せずに花粉飛散季節を過ごせることが分かっています。仕事などに合わせて、症状によっては眠くならない薬も開発されています。花粉飛散開始2週間ほど前より投与を始める(季節前投与法、予防的治療)が一般的で、効果が高いことがわかっています。アレルギー治療は、原因物質を特定することと、薬や他の物質に対してのアレルギーがあるかどうか診断し、その程度によっての適切な治療方法を判断することが大切です。よって問診によるコミュニケーションが重要になります。

一般的な治療は
1、抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤の内服
2、抗アレルギー剤あるいはステロイドの点鼻薬
3、抗アレルギー剤点眼薬あるいはステロイドの点眼薬
が行われています。

 

当院では、上記の他にヒスタグロビンの注射による治療も行っています。

  アレルギーの疾患の時は、体内反応でヒスタミンという物質が出て、それが過剰な生体反応を起こしま す。ヒスタグロビンを定期的に注射することでこのヒスタミンの抗体をつくり、アレルギー反応でヒス タミンが生産されても、耐性ができて反応を抑えられるのです。

ステロイド注射とは違います。ステロイド注射は避けた方がいい治療です。ヒスタグロビン注射は人の 血液からつくられています。血液感染を心配する方がいらっしゃいますが、血清の中のガンマグロビン のみから抽出しておりエイズウイルスなどは入りこめません。また、近年はウイルス感染の血液が使用 できないよう厳重な検査をしています。

週1、2回の注射を6回続けます。これで3、4ヶ月の効果が平均です。人によって効果は違います。また、 眠気の出る方、生理周期に変化が出てくる方もあります。量や期間も医師と相談しながら、続けること が大切です。
根治療法
 

★これらの療法は当院では現在行っていません。
減感作療法は抗原特異的な免疫療法とも呼ばれ、花粉の抽出液を少しずつ濃度を上げ注射して、身体を花粉に慣らす治療法です。花粉症の季節の3ヶ月以上前からはじめ、2年以上続けることが必要です。シーズンが始まる前に行うのが原則で、シーズンに入る直前では効果が低下する報告もありますが、個人差があるようです。

花粉症の予防
 
  花粉症の予防